「Drax Electric Insights」は第3四半期の報告書を発表した。報告書のデータによると、2023年、英国の太陽光発電設備の導入率は2倍に増加し、設備導入容量は過去6年間の合計を超えた。Rystad Energyによると、2022年から2023年9月の間に、英国で国内および実用規模の太陽光発電の設備導入量は2.9 GWで、累積導入量は18.1 GWになると予測される。
設備導入量の増加に伴い、季節的な電力需給のアンバランスが問題となり、電力の卸売価格が急落する可能性がある。電力システムの柔軟性を高めるためには、国際送電や長時間の電力供給に対応できる大容量の貯蔵施設を重視すべきである。
報告書によると、今年の第3四半期、英国の二酸化炭素の排出量は143g/kWhまで下がり、統計開始以来最も低い四半期間排出量を記録した。また、今年の第3四半期の電力需要は5%減少し、過去最低の59.1TWHとなった。第3四半期は天気が穏やかであったため、エアコンや暖房がほとんど必要なかったのも理由の一つとなっている。さらに、生活難に悩む家庭では、極端な省エネ策をとっている。様々な事情から、過去1年で1GWを超える電力需要はなくなったのだ。
しかし、電気自動車とヒートポンプの増加は電力需要を促す。それに対応するためには再生可能エネルギー発電設備の更なる導入と電力システムの柔軟性の向上が必要になる。
(文・編集 星野)



