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木曜日, 4月 16, 2026
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蓄電のエキスパート シェリオングループとCATL中国でグローバルパートナーシップ調印式

記者:淳一

筆者:淳一

 

蓄電のエキスパートであるシェリオングループ(Chelion Renewables)は、このほど世界大手の電池メーカーである寧徳時代新能源科技(以下CATL)と全面的なパートナーシップ契約を締結した。両者は、研究開発、新ビジネスモデルの構築、サプライチェーンのセキュリティなど多くの分野で、世界の蓄電市場の開拓に向けて広範囲かつ長期的に協力することになる。

 

CATLは、今後シェリオングループのグローバルビジネスを全面的にサポートし、サプライチェーンにおいて、シェリオングループのグローバルな蓄電事業を継続的かつ安定的に支援する。

 

シェリオングループは再生可能エネルギー産業におけるエキスパートで、技術、マーケティング、金融などの国際中核チームを一体化し、今後三年間で、中国、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、日本等において太陽光発電1.2GWと蓄電6.5GWhのプロジェクトを推進する。

 

このほど、筆者はシェリオングループの創業者の一人であり、CEOを兼務されている高瞻氏にインタビューを行い、企業の全体像を紹介することとなった。

スマートグリッドのクラウドプラットフォームを通じて、仮想発電所(VPP)などを含む将来の新エネルギー資源のスマートグリッドにおける高効率利用を実現させるとともに、投資家に向けた資産の運用・保守を行い、顧客に製品ライフサイクル管理商品・サービスを提供する。

 

シェリオングループのビジネスモデルとチームの実力は、会社設立当初よりCATLの認めるところであり、支持され続けている。 

 

シェリオングループは、CATLのために関連下流事業をグローバルに拡大し、CATLの製品を用いて、家庭用をはじめ、商用及び大規模なプラント向けのエネルギー貯蔵システムを統合し、共同で市場開拓を進めていく。CATLも国際市場でのさらなる足場固めを望んでおり、両社はまさに補完的な役割を果たすことができるだろう。

 

今回、両社の協力関係は、主に4つの分野となる。 

 

まず、第1に、共同システムの開発。シェリオングループはCATLの既存の電池技術と製品を活用し、システムを統合し、両者の技術の得意分野を結合させ、共同研究開発を行う。

 

2番目に、CATLは、シェリオングループの将来のサプライチェーンを確立する。リチウム電池のサプライチェーンは、ここ数年非常に不安定な状態が続いており、技術的にも製品コスト的にも、難題に直面している。また感染症や戦争の影響もあり、非常に不安定な状況である。このような戦略的パートナーシップを通じて、安定したサプライチェーンの確立を目指す。

 

3番目に、グローバル市場においてビジネスモデルを共に模索し協力する。例えば、両社は海外、オーストラリアやアメリカ、将来的には日本などの市場で、継続的な投資資金を必要とする市場の開拓と統合に役立つ、新たなビジネスモデルと金融商品のイノベーションを行う。

 

4番目に、グローバルな市場に対して、相互に情報交換し、補完的な役割を果たしていく。 

 

シェリオングループは、将来的に、蓄電+再生可能エネルギー価格全体の適正化を目標としている。かつて、再生可能エネルギーは、一次的なエネルギー源が主であり、そのインテリジェンス化を十分に発揮することはできなかった。日本、中国、また他の国々においても、再生可能エネルギーのプラントが増えるに従い、送電網の安定性を含めた全体の容量は難度が上がって来ている。蓄電技術は目下、これらのバランスを実現できるもっとも速い手段の1つとなっている。

 

また、新しい電力網における技術としては、電気料金のアービトラージ(Arbitrage)などの収益モデルを含む新しい技術も日本では注目を集めつつある。 特にアグリゲーター(Aggregator)、及び一部の再生可能エネルギーの運営者あるいはオーナーはすべて蓄電の技術を通じて、もともと所有していた再生可能エネルギー資産の新しい総合的な利用の実現と、これにより更に資産収益を増やすことを望んでいる。

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そのような状況の中、高瞻氏はグローバルな金融と再生可能エネルギー技術方面のエリートチームを結集し、中国のリソースを元にし、全世界に向けてシェリオングループを設立した。将来的には、再生可能エネルギー+蓄電、あるいは電力網側蓄電の収益モデルは補助金対象外にすべきであり、将来は真の再生可能エネルギー+適正価格の時代であると考えている。これは、シェリオングループのビジョンでもあり、シェリオングループは蓄電技術をコア技術として、再生可能エネルギーアプリケーションのデジタルプラットフォームを構築するという目標を達成するために継続的に取り組んでいきたいと考えている。

 

シェリオングループは、欧州、アメリカ、オーストラリアなどのグローバルな第一線の再生可能エネルギー市場で豊富な経験を積んだ、非常に国際的なチームであり、中国でのサプライチェーンの優位性を活用し、欧州やアメリカでのこれまでの開発技術、市場における知識と経験をできるだけ早く日本で応用したいとの期待を膨らませている。 

 

日本市場の電力自由化のスピードは、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパに比べるとやや遅い。 また、蓄電に対する補助金政策にもまだ限界がある。現在、世界の大規模蓄電の平均コストはアメリカのNRELの発表では約300米ドル/KWhとされているが、日本市場全体のコストは世界平均よりもまだ高い状況である。こうしたことからも、日本側の電力網、特に大型発電所での蓄電の導入に一定の遅れや支障が出ているのである。

 

シェリオングループ設立以前、高瞻氏は、尚徳電力(SUNTECH)の副会長およびサンテックパワージャパンの社長を務め、6年間の日本滞在期間に、日本の上流顧客や商業施設、大規模発電所などの顧客と幅広く深い関わりを持ち、また尚徳電力のグローバルな発電所の開発及び建設、取引なども行ってきた。また高瞻氏は、中国や欧米豪市場での経験やサプライチェーンのリソースを通じて、日本の再生可能エネルギーへの投資家、EPCやエンドユーザーに対して、より高品質でコスト効率の高いソリューションを提供できるようになることを望んでいる。

 

高瞻氏は、筆者に「海外市場での経験や中国の強力なサプライチェーンの優位性を活かし、日本の新しい電力市場メカニズムや日本での蓄電の適正価格の早期実現のために、技術、金融、ビジネス展開など総合的なソリューションで少しでも貢献したい」と語っていた。

 

今後、シェリオングループは、家庭用蓄電から業務用蓄電まで、高品質な製品とソリューションを日本に次々と投入していくことになるだろう。 

 

今後、太陽光発電や蓄電の分野に高瞻氏のようなパイオニアが増え、一日も早く世界中の家庭で再生可能エネルギーや蓄電が身近になることを期待している。

 

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