2023年第3四半期までに、アメリカの蓄エネ設備の累計導入量は14.689ギガワットに達し、このうち過去3か月での新規導入量は1.909ギガワットで、前年同期比で53.3%の増加を記録した。この増加は主にテキサス州の電気信頼性評議会(ERCOT)の積極的な貢献によるもので、当該四半期の新規導入量の40%を占めた。しかし、第3四半期の実際の新規導入量は予想の半分にとどまった。これは、Terra-GenのEdwardsプロジェクト、Sanbornプロジェクト、CIMグループのWestlands Solar Blueプロジェクトなど、いくつかの大型蓄エネプロジェクトが系統連系運転の遅延に直面したためである。
S&P Global Commodity Insightsによると、SanbornとWestlands Solar Blueプロジェクトの遅延がなければ、アメリカの第3四半期の新規導入量は4.5ギガワットに達していた可能性がある。今後の見通しとして、2023年末までに、アメリカの累計蓄エネ設備の導入量は19ギガワットを超えると予想されている。第4四半期の新規導入量は、カリフォルニアがリードし、その後に西部電力調整評議会(WECC)とERCOTが続くと予想されている。
これらのデータは、アメリカの蓄エネ市場の急速な成長と、地域的な発展の特徴を反映している。プロジェクトの遅延や接続の課題に直面しながらも、アメリカの蓄エネ業界は重要地域で強力な成長の勢いを示している。さらに多くの蓄エネプロジェクトが稼働を開始することになれば、アメリカの蓄エネ設備の導入量はこのまま増加傾向が続くことになるだろう。
(文・編集 松木 大燿)



