6月11日、kWh Analyticsが新しい「太陽光エネルギーリスク評価レポート」を発表した。レポートの内容は、世界中の太陽光発電業界が直面する最大のリスクを評価するために、多くの業界専門家の意見をまとめたものである。 また、投資家のリターンを減らす、業界の評判を損なう可能性のあるいくつかの深刻な脅威を特定した内容も含まれている。
そのレポートは三つの部分に分かれており、財務モデル、運用実績、および異常気象が太陽資産に対するリスクについて詳しく説明した。 PV Evolution Labs、BloombergNEF、Fracsun、Nextrackerを含め、多くの企業や機関がレポートの各部分に対しアイデアを提供した。
去年のレポートに基づくと、このレポートの最も注目すべき所は、運作中の太陽光発電所資産の減衰率が予想よりも(継続的に)高く、現場で観察された年間減衰率が約1%である。
米国国立再生可能エネルギー研究所(NREL)、Lawrence Berkeley国立研究所およびkWh Analyticsからの最新研究がこのレポートに使われていた。 これらの研究は、2016年に提案された太陽電池モジュールが年間約0.5%減衰するという仮説は時代遅れであり、年間減衰率の過小評価率は0.5%に達することを示している。
kWh Analyticsの最新データにより、住宅用太陽光システムの年間減衰の中央値は 1.09% で、非住宅用システムは 0.8% である。 資産プロジェクトの20年寿命において、減衰の過小評価率が14%に達する可能性があることを指摘した。これにより、P50モデルのパフォーマンスと収入の予測が大幅に過大評価された。
同社は、「実際の減衰と予想される減衰のシステムの不整合」が業界に悪影響を及ぼしていると述べており、P50モデリングの仮定をすぐに再評価し、再調整する必要がある。
PV Evolution Labs(PVEL)もこのレポートに貢献がある。 先月末、同社は、毎年恒例のモジュール信頼性スコアカードを発表し、太陽光モジュールの故障率が上昇し続けていることを指摘した。 さらに、原材料のわずかな違いがシステム全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があると告げた。
PVELの太陽光発電モジュールビジネスディレクターであるTristanErion-Loricoは、報告書の中で、梱包材とバックプレーンサプライヤの数の増加により、材料リスト(BOM)のデューデリジェンスと規制の必要性も高まっていると述べた。
レポートには、新型コロナウイルスの流行により、輸送コンテナの不足、シリコンウェーハのサイズ、輸入を制限する政策の変更など、世界の太陽エネルギーサプライチェーンは引き続き混乱な状態に陥っていると指摘した、地域において多くの太陽光エネルギーパネルを製造するために使用される材料の価格は不安定である。
ポリシリコンの価格は急激に上昇しており、2021年まで高いままであると予想されている。 2025年までに、世界の銀の供給量は現在の10%から15%に増加し、銀の価格にも影響を与える可能性がある。これらの価格変動は、市場のサプライヤー数に影響を与えるだろう。
梱包やバックシートのサプライヤーも、新しいサプライヤーにチャンスを与えるために梱包サプライヤーの市場が拡大すると同時に、トップ5のバックシートサプライヤーの市場シェアが徐々に増加している。
Erion-LoricoはPVELの特例をあげました、分析により、同じメーカーが同じ製品コードで異なるBOMを使用し、2つのBOMの組み合わせ間のPID制御の差は5%に近い。
先週、Erion-LoricoとPV Techは、業界の拡大と共に製品が高品質を維持することが重要ということついて議論した。
財務モデリングのリスクセクションにおける、その他の重要な調査結果は次のとおり:太陽光資産の8分の1がP99の推定値を「長期的に」下回っている。さらに、Det Norske Veritasの調査により、推定値の約2%の単軸トラッカーシステム容量損失は、地形やその他の要因によって引き起こされる。
同時に、太陽光エネルギーリスク評価レポートの異常気象リスクの部分には、Clean PowerResearchによる調査が含まれている、この調査によると、昨年、米国西部各州で山火事が発生したため、生産能力が6%減少した。さらに、Nextrackerの調べによると、モジュールを60度の角度で積み重ねると、悪天候の中、モジュールの生存率が99.4%に向上する可能性がありうると示した。
先月出版した「《PV Tech Power》」でNextrackerは異常天気時の太陽光資産のパフォーマンスに関するテーマ別コンテンツを掲載した。これは、PV TechEnglishのWebサイトでダウンロードできる。
kWh Analytics はレポートで編集されたデータは、金融、運用、および自然災害のリスクを軽減する上で業界が「行うべき重要な仕事がある」を強調している、(レポートは、)「これらのリスクは投資収益を損ない、最終的には業界の総合的な評判を損ない、金融業者、イニシエーター、保険会社、コンサルタント、弁護士、エンジニアにとって、これまで以上に反省する必要があり、新たなリスクを管理するための新しいソリューションを提案する」と述べていた。



