テスラが2022年にエネルギー貯蔵の事業展開を加速させることを明らかにしたと、海外メディアが伝えている。テスラは以前、「今年は蓄電システムの導入が進み、前年比32%増となる見込みである」ことを発表している。また、テスラの最新の四半期決算によると、2021年の電気自動車の取引台数は約100万台を記録し、太陽光発電設置容量も新記録を樹立した。
テスラのメガパック蓄電システムは、昨年稼働したアレボン・アセット・マネジメントのサティコイ蓄電プロジェクトで使用されていると言われ、最大100MW/400MWhのスペックを有している。
2021年第4四半期はテスラのエネルギー貯蔵事業が減速した。データによると、テスラは2021年第4四半期に987MWhのバッテリーストレージシステムを展開し、第3四半期の1,295MWhや住宅、産業、公共施設などの分野で最大1,584MWhのバッテリーストレージシステムを展開した2020年第4四半期と比べると、顕著に減少している。
しかし、実際に、テスラは2021年全体で2020年よりもはるかに多くのエネルギー貯蔵システムを導入していたことに変わりはない。年次報告書によると、テスラが導入したエネルギー貯蔵システムは、2020年の3000MWhに対し、2021年には合計3,992MWhに達している。さらに、2021年の導入量も2019年の2倍以上であり、358MWhに過ぎなかった2017年と比較すると驚異的に増加している。
テスラは、市場には十分な需要の余地があると述べている。
テスラは、サプライチェーン問題により、事業面で様々な支障があった。イーロン・マスク、最高財務責任者ザック・カークホーン、上級副社長ドリュー・バグリノは、テスラのエネルギー貯蔵事業がチップ不足とコロナウィルスの流行に悩まされていることをこれまでに明らかにしている。
また、マスク氏は、定置用蓄電システムに関しては、テスラのパワーウォールとメガパックは、豊富な鉄の資源を理由に、リン酸鉄リチウム電池を使って生産することが望ましいと述べている。さらに、マンガン自体やその将来的な確保についても懸念を表明し、2021年には、材料の確保が優先されるのは電気自動車事業だとしている。
テスラの事業におけるエネルギーの位置づけは、同社のエネルギー事業が毎年TWhに達する可能性があるとし、マスク氏の計画の中で非常に重要なものとされている。
カークホーンはまた、エネルギー貯蔵事業部門が今年中に成長率がピークに達するか、自動車事業よりも成長が早いと予想し、テスラのエネルギー貯蔵計画全体が今年中に進められるとの自信を明らかにした。
マスク氏は、テスラの最優先課題として持続可能なエネルギー開発を加速させる決意を繰り返し明らかにし、同社はこの方向で取り組みを継続している。
テスラが昨年開始したプロジェクトの中には、40GWhのメガパック蓄電池システム生産工場があり、ネバダ州のギガファクトリー1生産工場にあるテスラの蓄電池システムラインを増強するためにカリフォルニア州に進出した。
メガパックを使ったプロジェクトは、テスラの蓄電池システムだけではないが、報道によれば、昨年12月にオーストラリアで稼働した300MW/450MWhのビクトリア州ビッグバッテリー蓄電池プロジェクト、ハーモニーエナジーとフォトワティオ・リニューアブル・ベンチャーズが進出した英国の99MW/198MWh蓄電池プロジェクト、前述のアレボン・アセット・マネジメントがカリフォルニア州で行っている100MW/400MWhのサティコイ蓄電池プロジェクトや、アリゾナ州の電力会社ソルトリバー・プロジェクト(Salt River Project)が昨年実施した25MW/100MWhの蓄電池システムプロジェクトでは、テスラのメガパック蓄電池システムが使用されている。また、昨年8月にはテスラ社として初めて日本からメガパックを受注している。
(記者 山本 圭輔 編集 高橋 淳 校閲 石井 美香)



