ファーウェイが生産する大型バッテリーシステムは、2022年3月から日本市場に参入し、主に再生可能エネルギーの貯蔵に使用されることになるだろう。
近年、日本では化石燃料を再生可能エネルギーに置き換える計画が進んでいる。2030年までに日本の総発電量の36%から38%を再生可能エネルギーで賄うというのが、関係者の目標であるが、送電網の容量が不足しているため、一時的な貯蔵施設を探さなければならない状況だ。
これまでもファーウェイは、小型家庭用蓄電池システムの日本市場参入に成功しているが、今回は、寧徳時代から小型電池パックを購入し、コンテナサイズに加工し大型バッテリーシステムとして販売する予定である。このユニットは、最大2,000kWhの電気を蓄えることができると言われており、一般的な家庭用電池200個分の蓄電量に相当し、これらの容量は、顧客の需要に応じて増減できるものとなっている。
しかし、ファーウェイにはテスラという競争相手がいる。テスラは長い間、再生可能エネルギー貯蔵システムの分野に注力してきた。大型電池システムの生産は、すでに昨年から日本市場に参入している。
日本の蓄電池市場は、大きな成長可能性を秘めている。調査会社の富士経済によると、日本における太陽光や風力エネルギーの蓄電池市場は、2030年には458億円(約4億ドル)となり、2020年の167億円(約1億4600万ドル)の2倍以上になるとされている。ファーウェイ・ジャパンによると、次のターゲットは、再生可能エネルギー発電の大きな可能性を持ちながら、バックアップ送電網の容量が不足している北海道市場である。
テスラも既に動き出し、2021年4月、テスラ初のメガパックが茨城県の高砂熱学イノベーションセンターに登場した。太陽光発電やバイオマスガス化プラントからの電気の流れは、このシステムで制御されることになった。また、テスラは今夏、北海道で系統に直結したメガパックの展開を完了し、新電力会社であるグローバルエンジニアリング(Global Engineering)がその運用を担当することになっている。
これに先立ち、石油卸売業のENEOSホールディングスが買収した電力会社、ジャパン・リニュアブル・エナジー株式会社(Japan Renewable Energy)も実証プロジェクトでテスラのバッテリーシステムを使用していることを明らかにしている。
(記者 山本 圭輔 編集 高橋 淳 校閲 石井 美香)



