リサーチ機構EUPD Researchの行った調査によると、オーストラリアの太陽光発電システムの装置メーカーの数が2021年に大幅に増加し、今年も激増することが予想されている。2019年から2021年にかけて、オーストラリアで設置された太陽光発電システムの装置容量が年平均26.7%の成長率で増加していたことが、この調査で明らかになった。住宅部門はその大多数を占めていて、公共事業規模部門もそれに次いでいる。太陽光発電システムを扱う太陽光発電デベロッパーの数は2020年の41%から2021年の54%まで増加した。調査対象の約30%は、2022年末までに貯蔵システムに投資することを計画している。
卸売メーカーのSupply Partners会社で営業を務めているKosta Bourandanis氏が主張するオーストラリアの太陽光発電市場の飽和リスクはそのデータを根拠としている。彼は、現在オーストラリアで増加している太陽光発電システムが主に民間のものであることを述べた。現在、オーストラリアの民間太陽光発電システムの設置率は全世界で最も高く、15%の世帯が屋上太陽光発電システムを設置している。同時に、オーストラリア政府も国内でグリーンエネルギーを強く推進し、大規模な拡大を支持しており、オーストラリア各州政府は、全国各地で太陽光発電の普及率を上げ、次世代の太陽光発電システムの導入のために、基準と政策を制定している。
それに対して、業界関係者も不安を訴えている。調査では、2021年末までに、オーストラリアで設置された太陽光発電総装置容量が26.9GWとなっているが、2020年以来、オーストラリアの電力市場の需要は30GWに超えたばかりであり、ほかの発電タイプには発展の余地が少ない。太陽光発電システムにおいても電力ネットワークで電力の輸出をすることがますます難しくなっているため、多数の太陽光発電デベロッパーは自動車(EV)と電池市場に進出することを明らかにしている。しかも、2021年に、オーストラリア総装置容量において、オーストラリアの太陽光発電デベロッパーが設置した太陽光発電システムが89%を占めており、それ以外のデベロッパーが11%を占めている。このような独占状態もオーストラリアの太陽光発電のマーケティングシェアがますます少なくなってきた要因である。
(記者 鈴木 卓哉 編集 尾崎 和明 校閲 石井 美香)



