先日発表されたRethink Energy社の報告書によると、2040年までに世界の太陽光発電製品の90%以上がペロブスカイトで生産されるようになると予測されている。2026年以降、ペロブスカイトの生産能力は急速に拡大し、今後10年間でPV業界の主流技術となる見込みである。 2027 年には世界のペロブスカイト生産量は10GWに達し、2030 年には100GWに達すると予想されている。
ペロブスカイト太陽電池技術の商用化は、目前に迫ってきている。Microquanta社、GCL社、Utmolight社などの企業は、すでに高効率・長寿命製品の試作ラインを稼働させており、一部の製品は国際規格に照らして既に検証済みとなっている。さらに、ファースト・ソーラーやQセルズといった大手企業も、専門子会社や大規模投資によってこの市場へと参入している。
しかし、この予測を鵜呑みにすることには問題がある。 関連研究によれば、ペロブスカイト生産量を予測するためには製造規模が基礎となるが、多くの企業は試運転を遅らせたり、プロジェクトを完了できなかったりする可能性があるため、試作段階に達するまでは見極めは難しいだろう。
さらに、低コストで高効率という利点があるにもかかわらず、ペロブスカイトの開発には、それを妨げる要因がある。 まず、ペロブスカイトが有毒な鉛を使用する必要があり、環境への脅威になるということ、そして、湿度によって材料が分解され、太陽光発電の性能や長期安定性に影響を及ぼす可能性があるということである。
このような課題が残るものの、研究者たちはペロブスカイトが将来的には大きな恩恵をもたらすであろうことを信じている。
(文・編集 河井 遥)



