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火曜日, 4月 21, 2026
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東南アジア 浮体式太陽光発電の導入ポテンシャルは1TWを超える

 近日、米国国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の研究者が、東南アジア諸国連合(ASEAN)の10カ国における浮体式太陽光発電システムの導入のポテンシャルを分析した結果、477GW~1046GWに達する見込みだと報告した。

 

 このような分析が、東南アジアを対象に行われたのは初めてである。分析対象には、主にこの地域の88の貯水池(水力発電施設と非水力発電施設を含む)と7,213の天然水域が含まれている。研究チームが調査した結果、東南アジアの貯水池には134GWから278GWの浮体式太陽光発電システムを導入できる可能性があり、天然水域には343GWから768GWの水上太陽光発電システムを導入できる可能性があることが明らかになった。

 

 また、水域別に見ると、ラオスとマレーシアでは、貯水池の方が開発の可能性が高く、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイでは、天然水域の方が開発の可能性が高いという。ベトナムでは、二種類の水域への浮体式太陽光発電システムの導入ポテンシャルは同じくらいだという。

 

 東南アジア諸国の中で、貯水池への水上太陽光発電システムの導入ポテンシャルが最も高かったのはタイで、576の導入可能な水域に57,645MWの潜在的な設置容量があり、発電量は83,781GWh/年である。自然水域への水上太陽光発電システムの導入ポテンシャルが最も高かったのはインドネシアで、2,719 の導入可能な水域に271,897MWの潜在的な設置容量があり、発電量は 369,059 GWh/年である。

 

 

 アメリカ国立再生可能エネルギー研究所 (NREL) の研究チームは、先進的な地理空間評価手法を使用し、2つの浮体式 PV システムタイプ(単面および両面) と 2つの水域タイプ (貯水池および天然水域) に応じて4つの分析方法を開発した。この研究は、非水力発電用貯水池、内陸の天然水域、両面受光型太陽光発電モジュールなどの過去の研究を踏まえている。さらに、研究チームは、これまでの技術ポテンシャル・アセスメントでは使用されていなかった、高空間・高時間分解能の太陽放射照度データを使用した。

 

 研究者らは、技術面から見ると、浮体式太陽光発電システムを自然水域に導入するポテンシャルは貯水池よりも高いと結論付けた。ただし、自然水域の実際の開発可能性は、立地条件の制約や環境への影響により大幅に減少する可能性があるという。

 

 研究チームは、浮体式太陽光発電システムは、従来の太陽光発電システム、水力発電施設、風力発電施設に加え、再生可能エネルギー発電の新しい選択肢となり、既存の水力発電施設を活用して東南アジアの野心的な脱炭素社会の目標達成に貢献できると考えている。

 

 この研究は、政策立案者や計画立案者が浮体式太陽光発電システムの役割、特に東南アジアのエネルギー需要を満たす上で果たし得る役割をより深く理解するのに役立ち、また最終的には投資決定に役立つとされている。

 

(文・編集 佐々木)

 

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