Wood Mackenzieの報告によると、2023年の中国の太陽光および風力発電の新規導入量は230ギガワットに達する見込みで、歴史的な高水準を記録し、諸外国の3倍に相当する。この著しい成長は、中国政府による新たな電力網への4550億米ドルの投資を含む、再生可能エネルギーへの強力な支援によるもので、中国を世界の再エネ分野のリーダーへと押し上げた。
報告書は、中国のこの成長速度は欧州予想の75ギガワットやアメリカの40ギガワットを大きく上回ることを指摘し、急速な電化と再エネ拡大への中国の決意を示すものであるとしている。中国政府は太陽光発電と風力発電において2025年の目標を上方修正するだけでなく、電力網への大規模投資を行い、2022年の太陽光発電の制限率を2%に低下させ、業界の発展を大いに促進させた。
その一方で、報告書は中国が化石燃料を再エネ、特に太陽光発電に置き換えることが可能であるかに疑問を投げかけている。2022年、中国は106ギガワットの新しい石炭火力発電導入量を承認し、政府が建設中の石炭火力発電総導入量は200ギガワットに達した。これは、今年の再エネへの投資が記録的であるにもかかわらず、新しい石炭火力発電所への投資と比較して、中国のエネルギー構造のバランスの転換にはさらなる努力が必要であることを示している。また、中国が太陽光発電の生産分野で行っている大規模な投資が欧州市場の供給と需要の不均衡を引き起こし、中国の増加する生産量が太陽光発電のグローバルサプライチェーンに問題を提起していると指摘する。
(文・編集 松木 大燿)



