2023年、太陽光発電業界は異常気象という厳しい問題に直面した。太陽光発電データ会社Solargisの年次分析によると、世界は気候変化とエルニーニョ現象による世界的、記録的高温と異常気象に見舞われた。しかしながら、多くの地域で、日照量は安定しており、増加している地域もあった。オーストラリアや東南アジアでは、日照量が平均を上回り、米国や中米地域でも高い日照量を記録した。ヨーロッパのほとんどの地域でも、長期平均を上回る日照量が観測された。
しかし、異常気象が太陽光発電プロジェクトにもたらす問題とリスクもある。例えば、米国とオーストラリアで多発した激しい雹が大きな損害を引き起こし、プロジェクトの収益安定性に影響を与えた。エルニーニョ現象は2024年4月まで続くと予想され、太陽光発電のホットスポット地域での異常気象が悪化する可能性がある。例えば、インド中部では長期間にわたる激しいモンスーンのシーズンにより、太陽光発電のパフォーマンスが1-5%低下した。その一方で、6月から8月にかけて非常に乾燥して晴れたインド南東部では、逆に5%上昇している。さらに、ラニーニャ現象も南米の一部地域に影響を及ぼし、例えばブラジル南部では利用可能な太陽光発電リソースが減少している。
これらの問題に対応するために、投資家と運営者は世界的な天気の変化を綿密に把握し、最新の太陽光発電リソースのデータとソフトウェアを活用することにより、太陽光発電リソースの発展傾向を密接に監視し分析することが必要である。それは、関係者がプロジェクトを最適化し、長期リスクを低減する上で非常に重要となる。
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(文・編集 松木 大燿)



