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木曜日, 4月 16, 2026
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AIKO:世界No.1の変換効率を誇るABCモジュール

 2024年2月29日、東京ビッグサイトで開催されたスマートエネルギーWEEK展示会にて、AIKO Solarの日本および韓国支社の社長である趙宏碧氏にお話しを伺いました。AIKO Solarは、世界をリードするクリーンエネルギー企業であり、 太陽光発電製品および太陽光発電・蓄電・充電を統合したソリューションの研究開発・製造に注力し、太陽電池、ABC(オールバックコンタクト)モジュールなど、顧客の状況に基づき最適なサービスを提供する企業であります。

 

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ENERGYBIZ:

貴社は2009年に創業され、近年日本のハイエンド市場に進出を開始しましたが、日本市場への進出を決めた理由は何だったのでしょうか?

 

AIKO:

 

 実は以前から日本市場へ進出しておりました。その時は、私たちはモジュールメーカーではなく、産業チェーンの上流に位置するセルメーカーとして参入していました。当時、私たちのセルは主に日本国内のモジュールメーカー、例えばシャープやパナソニックなどに供給しておりました。

 

 ABCモジュールは、従来のPRECモジュール、N型TOPCon、およびHJTと比べ優れた機能を持っています。それは、変換効率が非常に高いということです。2023年3月からABCモジュールを発売して以来、12ヶ月連続で、TaiyangnNews(ヨーロッパ太陽光業界機関ニュース)の世界的な量産モジュールの発電変換率ランキングでトップに位置しています。同じ寸法のモジュールの中では、私達のセルはより高い発電効率を持ち、より多くの電力を生成し、お客様により高い利益をもたらすことができます。

 

 

 私たちがなぜ日本市場に進出したのかについては、まず、日本の太陽光発電市場は過去10年間で安定した発展を遂げ、太陽光発電の総設備容量が世界の上位に位置していること、また日本政府が再生可能エネルギーの普及やゼロカーボン社会の構築を積極的に推進していることが主な要因となっています。私たちは日本の太陽光市場には大きな成長の可能性があると信じています。

 

 同時に、日本の土地面積が比較的に小さいことがもう一つの理由となっています。FIT(固定価格買取制度)時代には多くの大規模プロジェクトが開発されましたが、現在では分散型発電所の開発が主流となっています。分散型発電所の開発において、日本が直面している最も大きな課題の1つが土地面積の狭さです。

 

 そのため、同じ面積の場合、私たちの製品の発電量が大きいため、発電所の発電容量をより大きくすることができます。例えば、同じ大きさの土地や屋根で、TOPConモジュール製品と比べて、当社のABCモジュール製品を使用することで、発電量が約7%増加します。

 

 日本では土地面積の制約だけでなく、屋根に太陽光パネルを設置する際の安全性も重要な課題となっています。

 

 私たちのABCモジュールは、独自の設計と技術により、ホットスポットの発生を抑えることができます。例えば、従来のモジュールでは、上部に落ち葉や鳥の糞などが付着すると、モジュール全体の温度が徐々に上昇し、最高で140度以上になる可能性があります。しかし、私たちのABCモジュールには高温抑制機能が備わっています。そのため、モジュールの上部が落ち葉や鳥の糞で遮蔽された場合、セルはバイパス回路を開放し、モジュールの温度上昇を抑制します。そのため、モジュールの過熱を防ぎ火災のリスクを低減できます。

 

 最後に、伝統的なモジュール技術は、陰になるとモジュール全体の発電能力が3分の1、または半分にまで低下する可能性があります。私たちはTÜV NORDで対照テストを実施し、1つのセルを完全に遮蔽された状況下でも、当社のABCモジュールの出力は約90%であり、TOPConモジュールの場合は約59%でした。これにより、日本の多くのプロジェクトにおける深刻な日陰の問題を解決することができます。

 

 以上の3点が、私たちが日本のハイエンド市場に進出した主な理由です。

 

ENERGYBIZ:

ABCモジュールの特徴をご紹介いただきました。これらの利点は日本の市場でも優れたソリューションを提供できると思われます。では、ABCモジュールにはどのような技術的な難点がありますか?

 

 

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 ABCモジュールには、部分的な影の遮蔽を最適化する技術も導入しています。この技術により、モジュール内の各セルが遮光条件下で効果的に電流をバイパスすることが保証され、また、非均一な光照射条件下でのモジュールの動作温度を効果的に低下させることができます。この技術は、発電効率を向上させるだけでなく、ABCモジュールにさまざまな環境下で高い発電量、高い抗劣化性、及び高い耐候性を与えています。

 

 

ENERGYBIZ:

今回の展示会で展示した製品、そしてその製品のセールスポイントは何ですか?

 

AIKO:

 

 本展示会では、住宅および産業向けの「ネオスターシリーズ」「コメットシリーズ」のABCモジュール製品の全面的なアップグレード版と、集中型向けの世界初となる高い両面効率を持つABCモジュール「ステラシリーズ」を展示しました。

 

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 アップグレードされたABCモジュール製品は、高い出力に加えて、日陰による遮蔽部分の発電最適化機能、高温抑制機能、より優れた温度係数などの技術的利点を備えています。新製品の「ステラシリーズ」モジュールは、日陰による遮蔽部分の発電最適化機能と温度抑制の2つの機能を活用し、地上および水上での不利な環境条件(鳥の糞、付着したほこりなど)によるモジュールの損傷や発電効率の低下などの問題を効果的に抑制し、発電所の発電性能と信頼性を確保しつつ、運用維持コストを削減させます。

 

 

 また、開発が間もなく完了予定の軽量モジュールシリーズの新製品も展示しています。軽量モジュールの登場により、ABC製品の構造がさらに向上し、色々な使用場面でのニーズに対応し、お客様方にさらなる価値を提供できます。

 

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 来場されたお客様が弊社のモジュール製品の技術的利点をより直感的に感じ、理解していただくことができるようにするために、今回のブースでは影の遮蔽最適化の比較デモエリアも設けました。デモンストレーション中、多くのお客様が当社の製品に大きな関心を示されました。

 

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ENERGYBIZ:

日本で行われたプロジェクトについて、そして日本でのパートナーシップについて教えていただけますでしょうか。

 

AIKO:

 

 昨年、私たちは3社のパートナー企業との契約を締結しました。その後、太陽光発電業界のトップ企業2社との協力関係を次々に築きました。現在、私たちは5社との間で、販売システムを構築しており、様々な応用場面をカバーし、ほとんどのお客様にアプローチすることができるようになりました。

 

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 直販ビジネスにおいては、前述のように、当社は発電所の所有者や開発業者などの顧客を重点的に開拓しています。すでに太陽光発電業界のいくつかの上場企業や大手化石燃料企業の新エネルギー子会社と提携関係を結んでいます。例えば、A社とB社は、日本のFITやPPA領域で数年にわたって深く関わってきた発電所開発企業として、それぞれ2024年H1および2024年全体のプロジェクトで100%ABCモジュールを採用していただけました。これは、当社製品への重要な信頼の証だと自負しております。

 

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 今、太陽光発電モジュール市場では、激しい価格競争が主流となっており、私たちが獲得できた大規模プロジェクトはすべて、ABC製品の優れた性能と高付加価値の優位性に基づいています。例えば、A社の30MWの発電所プロジェクトの落札は、ABCモジュールの高変換率と高発電性能によって成功しました。また、B社との提携が成功した理由は、ABCモジュールが遮蔽や影の状況下での発電性能を最適化し、大規模な樹木の影による周辺環境の問題点を解消したためです。

 

ENERGYBIZ:

貴社の現在の技術進歩や新製品の発表状況はどのような状況でしょうか?

 

AIKO:

 

 持続的な研究開発と技術開発の成果により、23年にシリコンウエハからセル、モジュールに至るまで、その発電効率から品質まで、全面的な革新を実現いたしました。ウエハについては、新型の高品質なシリコンウエハを開発し、結晶シリコンセルの限界である27%以上の量産変換効率を達成するための道を開拓できました。セルについては、銀不使用の金属コーティング技術を発明し、10GW規模の生産ラインでの銀ペーストを完全に超える効果を実現し、太陽光発電業界全体に無銀時代への道を示し、成功の道を開拓できました。レーザーグラフィックの実現により、従来工程が複雑でコストが高く、良品率が低いという業界の課題を解決しました。モジュールについては、画期的な高信頼性を誇る0BB技術や日陰による遮蔽部分の発電最適化技術を発明し、BC技術で高い両面効率を達成し、さまざまな使用場面に適用できるようにいたしました。

 

 2023年12月に、私たちは北京で新製品発表会を開催し、世界初の70%の高い両面効率ABC(All Back Contact)モジュールである「ステラシリーズ」を初めて発表しました。さらに、「ホワイトホールシリーズ」および「ブラックホールシリーズ」に対して性能の全面的なアップグレードを行いました。初代の「ステラシリーズ」の新製品と二世代目の「ネオスターシリーズ」「コメットシリーズ」は、より高い出力、日陰による遮蔽部分の発電最適化、高温抑制、より優れた温度係数、低い劣化率など、業界をリードする優位性を備えています。

 

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ENERGYBIZ:

2024年にはどういった計画を立てられているのでしょうか?

 

AIKO:

 

 今年は展示会において第2世代の新製品を発表し、これらの製品を通じてお客様の利益を向上させたいと考えております。そのため、製品を広くアピールするためにいくつかの方法を活用したいと思っています。

 

 まず第一に、弊社のパートナーを通じて、より多くのユーザーに製品の特長を理解してもらいたいと考えています。次に、コアなお客様には直接サービスを提供し、弊社の製品を重要なプロジェクトに使っていただけるようサポートさせていただきます。また、2025年以降、東京や川崎などの地域でも住宅用太陽光発電取付の義務化政策が進むため、住宅市場への展開をさらに進める予定です。我々はこのチャンスを掴み、弊社の製品が住宅市場のお客様方により速やかに受け入れていただけることを期待しています。

 

(取材 佐々木 アサエラ 文・編集 佐々木)

 

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