タイの発電公社(EGAT)は、タイ北東部コンケン県のウボルラタナダムに位置する24MWの浮体式水力・太陽光ハイブリッドプロジェクトが稼働を開始した。このプロジェクトは、太陽光発電、水力発電、および電池蓄電システム(BESS)を統合しており、昼間は太陽光で発電し、夜間には水力発電に切り替わり、BESSは両者の切り替え時に持続的な発電を維持するという。
EGATは、エネルギー管理システムと天気予報システムを統合することによって電力発電システムの安定性を向上させる。さらに、ダム周辺の住民にとって漁業は非常に重要であり、毎年何百万もの魚が貯水池に放流されるため、EGATはタイ国水産研究センターと協力し、当該地域の水生生物の保護を促進することに決定した。
EGATは、このプロジェクトにおいて、太陽光発電パネルが貯水池の総表面積のわずか1%未満を占めており、適切な角度で取り付けられていることにより、太陽光が水中の生態系に影響を与えることなく水面を透き通るようになっている。さらに、太陽光発電パネルと浮体式プラットフォームは、環境にやさしい材料で作られている。
ウボルラタナダムプロジェクトは、EGATがタイの電力開発計画に基づいて推進している、二つ目の浮体式PVハイブリッドプロジェクトである。EGATは、9つのダムで16の浮体式PVプロジェクトを開発する計画であり、総設置容量は2,725MWに達する予定となる。
東南アジアの太陽光市場は去年13%成長し、タイは東南アジアで最大の市場の一つである。米国の再生可能エネルギー研究所の研究者によると、タイを含む東南アジアの10カ国は全体で1TWを超える浮体式太陽光発電のポテンシャルがあるという。
(文・編集 佐々木)



