ノースウェスト水素アライアンス(The North West Hydrogen Alliance:NWHA)が最近発表した調査によると、イングランド北西部における低炭素水素の需要は、2030年までに最大2GWの水素製造をサポートできることが明らかになった。この数字は、英国政府の国家目標の5分の1に相当する。北西部における水素需要は、2050年までに7.5GWまでさらに伸びると予測されており、産業と発電が水素利用の主要分野となる一方、輸送と建物の暖房も水素需要が徐々に増加すると見られている。
英国政府が支援する最初の脱炭素エネルギー・クラスターの一つとして、HyNet北西部は炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)の主要開発地域に選ばれた。NWHAによると、北西部は、グリーン水素、水素燃料バス、産業用水素試験、塩漕式水素貯蔵など、多くの水素プロジェクトを立ち上げ、水素市場を開発する英国初の地域となる。
本調査の発表は、NWHA主導の英国で2回目の水素ウィークの開催に重なり、2024年2月26日から3月3日まで開催されている。今年の水素ウィークの目的は、水素エネルギーにおける英国のリーダーシップを促進し、産学官が一堂に集め、二酸化炭素排出量を削減し、グリーン経済の成長を促進するため、この分野がもたらす大きな機会を活用することである。
最近、NWHAの会員企業であるEET Hydrogen社は、チェシャー州エルズミア・ポートのスタンロー製造工場に、英国初の大規模な低炭素水素製造プラントを建設する計画許可を取得した。 この製造工場は今年後半に建設を開始する予定であり、2030年までに1GWの水素製造を実現する可能性がある。
北西部が英国における水素の中心地になると期待されている。 産業企業はすでに低炭素水素燃料の使用を契約し、脱炭素化を進めている。水素は、エネルギーシステムに革命を起こすだけでなく、国の環境面を改善し、家庭や企業の暖房にクリーンなオプションを提供する。 水素技術の開発と利用が進むにつれ、北西部は水素技術のリーダーになり、英国および世界の炭素削減目標に積極的に貢献することが期待されている。
(文 野原 編集 佐々木)



