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金曜日, 4月 17, 2026
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シリコン過剰時代の到来、価格が170元/キログラムに下がる可能性

これまで何度も指摘されてきたシリコン過剰時代が、2022年に到来する可能性が出てきた。 今年の初めに、中国・中信建設証券など多くの機関が、シリコン価格の転換点が来ていることを示した。中信建設証券の試算では、シリコンの価格は2022年に「最初は下落し、年末に安定するものの、その後下落する」傾向を示している。年間を通じてシリコンの価格は1トンあたり18万~20万元であるが、第4四半期には、シリコンの平均税込価格は1トンあたり17万元に下がると予測されている。

 

これは、中流および下流の太陽光発電会社にとって間違いなく朗報である。 シリコン価格の低下は、太陽光発電会社の新規参入の難しさを大幅に軽減し、2021年に不足していた設置需要の大部分を満たすことができる。 中流・下流企業の利益が増加することにより、産業チェーン全体に合理的に利益を分配できるようになるだろう。

 

2022年、シリコン過剰時代が到来。

 

2021年の太陽光発電業界のチェーンにとって、シリコン価格の高騰は確かに衝撃的なことであった。

 

2020年にシリコン価格が2倍以上に急騰したが、2020年の第4四半期になると価格は安定した。 しかし、シリコンウェーハ、セル、モジュール企業の大規模な拡大により、元々不安定な需要供給バランスが大きく乱れたことで、2021年2月にシリコン価格が再び高騰した。 5月中旬まで、業界の上流と下流の企業は混乱し、商品の買いだめや価格の高騰などが起こった。

 

4か月後に、中国国内の電力削減策の影響により、中西部の主要なポリシリコン生産地域である雲南省と四川省での生産が停滞したため、シリコン需要が再び高まると、9月にまたシリコン価格が急騰し、10月には、1キログラムあたり250〜270元の高値に達した。その時点での価格は2021年初頭のシリコン価格の2倍以上で、その価格上昇は驚くべきものであった。

 

シリコン価格の急騰は、主要なポリシリコン企業に利益急増をもたらすことになった。 公開情報によると、2021年のダクォ・ニュー・エナジー(Daqo new  Energy Corp)(688303.SH)の推定純利益は56〜58億元で、同期間の4倍以上である。トンウェイ(Tongwei) は、2021年に上場企業の株主に帰属する純利益が80億~85億元に達し、同期間の2倍以上になると見込まれる。

 

しかし、これらのシリコン大手企業は、2022年には前年ほど順調にはいかないことは明らかである。大量の新規生産能力の市場投入により、2021年には供給不足が解消され、日常的にシリコンが過剰になるからである。

 

シリコン産業部門は、国内のポリシリコン生産能力が2022年に86万トン/年以上に達し、前月比で34万トン/年増加すると予測する。ポリ・エナジー (GCL-Poly Energy Holdings Limited) 110,000トン/年(江蘇中能粒状シリコン、Leshan GCL粒状シリコン)、シンターエナジー(Xinte energ)2万トン/年、新疆ダクォ(Xinjiang Daquan )40万トン/年、永祥(Yongxiang Co.,Ltd)12-15万トン/年(内モンゴルTongweiフェーズII、永翔新エネルギーフェーズII、雲南通偉フェーズI)、アジアシリコン産業3万トン/年およびその他の小計2万トン/年の生産能力が次々と市場に参入するからだ。

 

1万トンのシリコンで3.5GWのモジュール生産に相当する場合、86万トンのシリコンでは301GWになり、世界的な設備容量に該当する。1万トンに対する値を4GWに増やすと、設備容量は344GWに達す。 しかし、どのように試算しても、シリコン生産量は2022年の世界の新しい太陽光発電設備をはるかに上回る。ブルームバーグ(Bloomberg New Energy Finance.BNEF)の予測によると、2022年の世界の新しい太陽光発電設備は約228GWになり、シリコンの供給過多は明白である。また、国内のシリコン企業の急速な拡大傾向がいまだ鈍化していないことも危惧される。 以前、ダクォは最大332.5億元の生産拡大を発表した。 発表によると、同社は高純度工業用シリコン30万トン/年、有機シリコン20万トン/年、高純度ポリシリコン20万トン/年や半導体ポリシリコン2.1トン/年などのプロジェクトに投資する計画である。そして、 ホプソンシリコンが約355億元をウルムキのシリコンベースの新素材産業統合プロジェクトに投資し、江蘇サンシャインは内モンゴルのバヤンノール市のポリシリコンプロジェクトの建設に351.1億を投資した、シンイー・ソーラー(Xinyi Solar Holding Ltd)は、雲南省曲靖市に年間最大20万トンの生産能力を持つポリシリコンプロジェクトを建設する予定である。

 

シリコンの価格変動が、シリコンウェーハ会社に長期注文の増加やシリコン材料の備蓄へと向かわせることは間違いないだろう。 その結果的、シリコン余剰が、さらに増えることになるだろう。シリコン価格も今後数年で底値に達することから、シリコンウェーハ会社は、従来の考え方変え、変わりつつある状況に合理的な対処をすることが最も重要である。

 

(記者 阿部 武彦 編集 高橋 淳 校閲 石井 美香)

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