米国エネルギー情報局(EIA)の委託により行われた、非営利の研究機関であるSUNDAYキャンペーンの最新調査レポートで、2021年の米国再生可能エネルギーの消費と生産が史上最高に達したと発表された。米国エネルギー情報局の「月間エネルギーレビュー」レポートの最新号(2021年12月31日現在の調査データ)では、米国の再生可能エネルギーが輸送、電気、暖房、その他など全体の12.49%に達し、米国の総発電量の8分の1(12.61 %)を占めることとなった。2020年と比較すると、2021年の再生可能エネルギー発電量は5.39%の増加、2019年と比較して5.89%の増加となった。
SUNDAYキャンペーンの事務局長であるケン ボソン氏は、米国のエネルギー生産と消費における再生可能エネルギーシェアの継続的な増加傾向は注目に値すると述べた。しかし、調査データによると、気候変動の悲惨な結果を回避するためには、再生可能エネルギー発電は長期にわたって急速に成長し続ける必要がある。
現在、米国の再生可能エネルギーの発電量は、太陽光発電が23.84%増加、風力発電は12.38%増加し、水力発電の減少(8.79%)を補っている。太陽光発電、風力発電は再生可能エネルギー発電の最も生産量が多い形態になっており、これ以外はバイオマス発電、バイオ燃料発電、水力発電、光起電発電、地熱発電の順で発電の割合が多くなっている。
米国の原子力発電は2020年と2019年に比べて2021年はそれぞれ1.48%と3.82%減少した。その結果、2021年の再生可能エネルギー発電の増加率は原子力発電よりも50%以上高くなっている。2021年の石炭火力発電と比べると、米国再生可能エネルギー発電量は6.54%高くなった。石炭火力発電は、2019年と比較して増加しているものの、それでも1960年代よりも下回っている。
再生可能エネルギー発電の勢いは増しているが、化石燃料発電が引き続き主な発電方法であり、2.03%増、総発電量の79.08%を占めている。報告書では、化石燃料発電の成長が炭素排出量を6.12%増加させたことが明らかにされている。米国が再生可能エネルギーの目標を達成するのに、現在の再生可能エネルギー開発のペースでは遅すぎるようだ。業界関係者は、現在の再生可能エネルギー技術は成熟しているが、近年の国際的および国内的要因の影響により、米国の太陽光発電産業の急速な発展が妨げられているとし、最終的には、米国太陽光発電産業の発展は、米国政府の政策にかかっているとしている。
(記者 鈴木 卓哉 編集 尾崎 和明 校閲 石井 美香)



