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金曜日, 4月 17, 2026
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ポリシリコン需給のアンバランスと技術革新

 多結晶シリコンは、単結晶シリコンの一種の形である。溶融した単結晶シリコンが過冷却状態で固化すると、シリコン原子はダイヤモンド格子状に多数の核を形成し、この核が粒方位の異なる粒に成長すると、その粒が結合して多結晶シリコンに結晶化される。ポリシリコンは、人工知能、自動制御、情報処理、光電変換など、現代の半導体デバイスの電子情報の基本材料である単結晶シリコンの製造に使用される主原料である。

 

 中国非鉄金属工業会シリコン支部の馬海天副秘書長は、最近の報告書「ポリシリコン市場発展検討と展望」で、世界のポリシリコン生産能力は2022年に100~120万トンに急増する見込みだが、需要と供給のミスマッチが単結晶シリコン価格の異常な高騰につながっていると指摘した。しかし、これらの増加分はほとんど中国に由来するものであり、中国国内事情が産業チェーン全体の価格変動に影響を与えている。

 

 例えば、「ダブルカーボン」(カーボンニュートラル・ピックアウト)目標の下では、伝統的に「二高一資本」(環境汚染度が高く、エネルギー消費も高く、資源にちかいもの=付加価値のないもの)と呼ばれる産業用シリコン産業に影響を与えることになり、シリコンの大量生産をどのように実現するべきかが課題となる。また、ポリシリコンへの無秩序な投資は、市場価格の安定性にも影響を与えることになるだろう。そのため、単結晶シリコン大型薄型ウエハー技術、ポリシリコン生産知能などの技術研究投資を拡大するなど、技術の高度化が緊急の課題となっているのである。

 

 以前、国際的なソーラーウェハーメーカーであるネクス・ウェフ社(Nex Wafe)は、エピ・ウエハー(Epi Wafer)プロセスによる単結晶シリコンウェハーの開発を行っており、その研究により、原料ガスの中で直接単結晶シリコンウェハーを成長させることができることが判明している。これにより、従来のウェハー製造に必要だったポリシリコン製造とインゴット引き上げの中間工程を効果的に省くことができるが、同時にシリコンウエハー市場の規制や貿易市場の参入・撤退のバランスは、政府によるマクロな規制が必要となる。

 

(記者 山本 圭輔 編集 高橋 淳 校閲 石井 美香)

 

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