国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が発表した最新年次クリーンエネルギー統計レポートによると、2020年にコロナ感染が発生以来、世界各地に設置されたオフグリッド太陽光発電システムの設置容量はほとんど増加していない。そして、世界でオフグリッドPVシステムを所有および運用している国のほとんどにおいて、2021年のオフグリッドPVシステムの設備容量が2020年とほぼ同じとなっている。
地域的にみると、多くのアフリカ諸国が2021年にグリッド接続PVシステムの設置を進めてきたが、設置容量は比較的小さく、分布が不均衡となっている。2021年の298MWのグリッド接続PVシステムのうち、南アフリカだけで231MWを占めている。
アジアでは、カザフスタンが2021年では最も急速に成長した。2020年の1.72GWから2.83GWになり、1,115MWが新規追加された。 ベトナムは、昨年設置された太陽光発電システムの設備容量が、5年前の8MWから2020年には16.7GWに急増したが、その後停滞している。
南北アメリカ地域をみると、パナマは昨年、グリッド接続されたPVシステムの設置容量を242MWから465MWへと倍増させた。中央アメリカでも著しい増加が見られ、コスタリカ、プエルトリコ、ドミニカ、ニカラグアでは、昨年設置されたグリッド接続PVシステムは1MWを超えた。ブラジルは昨年、5GWを超えるグリッド接続PVシステムを累計13GWに追加した。コロンビアが容量を86MWから184MWに増加し、アルゼンチンとチリの市場も回復している。
ヨーロッパ地域をみると、トルコでは2020年から2021年にかけて、6.67GWから7.82GWに増加させた。アルメニアではグリッド接続されたPV容量を95MWから183MWになり、ほぼ2倍に増加した。
オセアニア地域にも著しい不均衡性がある。設置された1,736MWのグリッド接続PVシステムのうち、オーストラリアは1,732MW、ニュージーランドは4MWである。
さらに、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、報告書の中で、グリッドに接続された太陽光発電システムがない国や地域がまだ10以上あると指摘した。例えば、中央アフリカ、ジブチ、レソト、サントメ・プリンシペ、カリブ海の英領バージン諸島、セントバーツ島、ドミニカやブータン、フェロー諸島、フォークランド諸島、パラグアイ、グリーンランドなど。全体として、開発の不均衡性は依然として差し迫った問題である。
(記者 鈴木 卓哉 編集 尾崎 和明 校閲 石井 美香)



